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STIHL 020AVP SUPER エンジンかからない、長野県から持ち込みされました。
PLOW長岡店の柳です。昨日STIHL 020AVTの修理完了したばかりですが先月長野県のお客様から020AVP SUPERが持ち込みされました。父親の形見のチェンソーを修理して欲しいという依頼です。020AVPは1971年から製造されたので53年くらい前のかなり古いチェンソーです。この機体は後期型です。
この機体は020AVP SUPERリヤハンドルです。ハンドガードはついていますがチェンブレーキは装備していません。工場内の燃料を補給しましたがスターターを何回引いてもエンジンかかりません。エンジンに直接キャブレタークリーナーを注入してスターターっを引くと初爆しました。点火系統は正常のようです。
圧縮圧力を点検すると1,050Kpaでした。正常値ですが前回修理した020AVTは1,200Kpaに比べると低いです。
テスターで点火系統を再点検すると点火していますがスパークが弱いです。イグニッションリード(プラグコード)の被膜が劣化しています。
マフラーを外してピストンを点検すると縦傷なし、しかしピストンリングの下側が真っ黒に変色しています。排気漏れしています。排気ガスがクランクケースに流れると混合気と混ざって燃焼不良(エンジン不調)になります。
ピストンピンの回りも真っ黒です。
シリンダーの吸気側に薄い縦傷あります。軽度のエンジン焼き付きしています。この程度なら燃料系統の修理でエンジンかかりそうです。
その他アニュラバッファ(防振ゴム)が破損しています。次回はキャブレターの点検をします。
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