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PLOW長岡店の柳です。STIHL MS193C-E　エンジンかからない症状で持ち込みされました。全く点検していないので点検パックも受注しました。

カバーを外してみるとエアークリーナーが木屑で詰まっています。この状態では吸入空気量が少なく濃い空燃比になります。スパークプラグがかぶりやすくこれが始動不能の原因だと思います。自宅にコンプレッサーがない場合は古い歯ブラシなどで清掃してください。

燃料タンクの中に木屑が入っていました。フィルター（ピックアップボディ）が付いていますが小さな異物は通過してキャブレター内部で詰まりエンジン不調になります。青い混合油だったのでお客様に聞いてみるとホームセンターで購入したエンジンオイルを使っているそうです。他社製のエンジンオイルでも使えますが故障原因になることが多いのでお勧めしません。

エアークリーナー清掃、燃料タンク清掃、燃料を抜き替えてエンジンかかりました。

スパークプラグを点検すると白く焼けています。エンジン過熱や薄い空燃比で危険な燃焼状態です。またダストを吸い込んで汚損しています。

圧縮圧力を点検すると810Kpaでした。低いです。この機体では900～950Kpaが正常値です。

マフラーを外してピストンを点検すると縦傷なし

しかしシリンダーに薄い縦傷があります。軽度のエンジン焼き付きしています。排気口に燃焼生成物が堆積しています。純正エンジンオイルを使っていればここまで汚れることはありません。

見積もりして受注しました。清掃介します。

未清掃のチェンソーは汚れが凄いです。エンジンを冷却できなくなりオーバーヒート寸前です。

フライホイール側の清掃完了しました。これで正常にエンジンを冷却することができます。

スターターも清掃完了しました。他社製のエンジンオイル使用や未清掃は故障原因になります。