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西表島からマキタME230Tの整備依頼です

PLOWカスタマーサポート小関です

プラウには日本全国から日々修理依頼品が送られてきます

今日は沖縄県の西表島からマキタME230Tが到着

症状は「エンジン出力不足と調子が不安定で時々止まる」

ん~、何か嫌な予感がします

診断開始です

梱包を開けるとかなり使い込まれている様子

防振マウントのトップハンドル部が何やら針金で固定されています

まずは組立ててエンジン始動確認を実施

その結果確かにユーザーのおっしゃる通りの状況

ただし、排気ガスの臭いが焼付いたエンジン特有の臭気を放ってます

エアクリーナーエレメントをチェックすると詰まってますね

↑写真は外気側ですがダストがエレメントをパスして

下流側へ侵入しています

ダストによるシリンダー・ピストンへのダメージが心配です

マフラーを外してチェックします

案の定焼付いていますね

ピストン表面赤丸部分がガリガリに削れています

燃焼ガスがこの溝を通ってクランク1次室へ吹き抜ける事で

エンジン不調を引き起こします

これから吸入するはずの混合気に排ガスが混ざる現象です

エンジンのオーバーホールが必要です

この機種は珍しくエンジンショートブロックが供給されてます

組み上がったエンジンなので

パーツを集めて組む必要が無く便利です

バラバラのパーツを集めて組む手間が省けるので

整備コストはショートブロックを使用しても同等です

問題は整備費用が同等製品類と同じくらいになる事

部品在庫は今日現在マキタにあるので整備は可能ですが悩ましい金額です

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