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Husqvarna ハスクバーナ346XPG 初爆後、スターターが急に重くなってエンジンかからない。診断

PLOW長岡店の柳です。Husqvarna ハスクバーナ346XPG初爆後、スターターが急に重くなってエンジンかからないという症状でお預かりしました。2012年製です。

燃料タンクの中に木屑が入っています。燃料フィルターの詰まりやフィルターを通過した異物がキャブレター内部で詰まってエンジン不調になる故障が今月数件ありました。薄い空燃比によるエンジン焼き付きの原因にもなります。給油する時は清掃してからキャップを開けてください。これはチェンオイルキャップも同じです。

燃料タンクを清掃してから給油しました。スターターが急に重くなってエンジンかからないと言われましたが普通にエンジンかかりました。吹け上がりも正常です。チェンオイル吐出確認しました。

圧縮圧力を点検すると驚異の1,280Kpaでした。圧縮圧力が高くても異常がある場合があります。燃焼室内にカーボンが堆積して容積が小さくなったことで圧縮圧力が高くなっていることがあります。スターターが急に重くなってエンジンかからないという現象は燃焼室容積が小さくなっていた状態でピストンリングが固着していた状態から急に解消されて圧縮圧力が高くなったからと予測します。

マフラを外してみるとピストンリングの下側が真っ黒です。ピストンには縦傷なし

しかしシリンダーの吸気側に薄い縦傷がありました。左側が茶色に変色しています。デコンプバルブから漏れているようです。

キャブレターの漏れテストをすると正常でした。

タンクベントの負圧(バキューム)テストをすると正常でした。

しかし加圧(プレッシャー)テストをすると0.5barまで加圧できません。タンクベント異常です。

チェンオイルが漏れるということで昨日清掃しておいたところ、ホースからオイル漏れしていることを確認しました。写真を撮り忘れましたがピストンの吸気側に深い縦傷を確認しました。エンジンかかるけど軽度の焼き付きしています。エアーフィルター未清掃で異物を吸い込んだ。純正品または同等の2サイクルエンジンオイルよりも低品質なエンジンオイルや劣化燃料を使用するとピストンやシリンダーの吸気側に縦傷ができます。どこまで修理するかお客様に相談します。

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