毎月1日はプラウの日。お買い物でポイント5倍が貯まります。さらにLINE連携で3%OFFが実現!PLOW MEMBERS登録はこちらから
月別アーカイブ
カテゴリー
ブログ内検索
DOLMAR 109整備のつづき
プラウカスタマーサポート小関です
前回オイルライン整備をしたドルマー109整備のつづきです
エンジン不調解消に向けた整備をします
ふけ上がりが悪くもたつくエンジンをリフレッシュ
キャブレターハウジングの簡易清掃を実施後にとりはずしましたが
凄い状態です
メタリングキャップの穴までダストで塞がってます
吸気口前にある丸い部分は中央に穴が空いたスポンジ
でも穴がダストで塞がっています
本来は穴が空いていてメタリングキャップ中央の穴に大気圧を導入します
なのでこの109のメタリング室は外気圧変動による制御ができていませんでした
キャップ内は酷い状態です
ダストが侵入してダイヤフラムがまともに作動していません
ポンプダイヤフラムは硬化してパリパリ
スクリーンには侵入したダストが捕獲されています
スロー系の清掃を実施
ウエルチプラグを取外しスロー系の3つあるポートを清掃
新品のプラグを圧入しました
ニードルも限界を超えていたので交換
メタリングレバー高さを規定値にセットします
新品ダイヤフラムを用意
WTなのでゼノア純正を使用しました
パッケージの中身が同じなので安価な方をチョイスします
組立後圧力テストを実施すると、なんとNG
ゲージ圧が下がってきます
キャブレター内部のどこかに問題がある様です
何処が悪いかチェックします
メタリングキャップを取外し加圧
ニードルを軽く抑えるとゲージ圧低下は止まります
新品のニードルに交換しているのでニードル以外に問題があります
こんな時はレバースプリングに問題があります
新品のスプリングに交換しました
ゲージ圧が安定しました
やはりレバースプリングのヘタリが原因でした
劣化した燃料ホースとタンクベントを交換
ホースは劣化しベタベタでふにゃふにゃな状態でした
新品おタンクブリーザーKIT
本来はダストが侵入しない様スポンジが取りつきますが
ガソリンで劣化し風化します
組付け後タンクの圧力テストを実施します
加圧してタンク継ぎ目から漏れないか
減圧してブリーザーバルブが正常に動作するかをチェックします
重要なのは減圧テスト
ブリーザーが正常動作しないとタンク内圧が負圧になり
燃料供給量が減少しエンジン焼付きに直結します
ブリーザーバルブがとても重要なパーツなんです
メタリングキャップ通気孔も開通
キャブレターを装着していきます
見違えるほど綺麗になりました
さっそっくカバー類を取付エンジン調整を実施
この機種の無負荷最高回転数は12500rpm
低速セッティングはリッチダウン420rpmで綺麗に吹けるようになりました
セッティングはエンジンのコンディションにより変わるので
レスポンスを確認しながらセッティングを詰めていくんですが
綺麗に決まったときは気持ちがいいです
基本整備が完了したDOLMAR109
追加発注したクラッチドラムの入荷を待ち作業を完了します
修理動画のご案内
「修理ブログ」を発展させた、高度な「修理動画」を”Youtube プラウチャンネル”で展開中です。ご自身で修理を行いたい、機械の内部構造を知りたいなど、多くのご要望に対し「修理動画」と言う形でお応えしたいと思います。
◎「修理動画」一覧ページはこちらから。