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共立CSE270T キャブレター整備

プラウカスタマーサポート小関です

共立のチェーンソーCSE270Tの長期不動機整備品に着手

かなりの年月、使用されないまま倉庫に保管されていた機体です

かなり以前の機種ですが現在でもエコーECS300Tシリーズとして名前を変えて生き延びています

プライミングポンプが破れていたり燃料ホースがプラスチックの様に硬化してたりで

ゴム製パーツは限界を超えているので交換

キャブレターのダイヤフラム交換も実施しましたが低速域の調子が出ません

シリンダー、点火系OK、マフラー詰まり無し

クランクシールの加圧テストもOK

なのでキャブのLニードル系統の再清掃をすることにしました

キャブレターを取り外した時はダストが侵入しない様にプラグを装着します

WTキャブのスロー系詰まりが疑われる時はスロットルボアにつながる穴に

詰まりやダスト侵入が無いか確認と清掃をします

↑写真の銀色の丸いアルミキャップを取り外します

ウェルチプラグ部品です

薄いアルミ製プラグなので先端が鋭利な道具で突き刺して取り外します

精密ドライバーなどでも代用可能

注意点はプラグ下に精密な穴があるので突き刺し過ぎない事です

取り外したプラグは穴が空くので再使用出来ません

プラグを外すとこうなります

中には4つ穴があります

メタリング室のスクリーンから→方向に燃料が流入し

①②③の穴から低速用燃料がエンジンに供給されます

キャブレターボア内の写真です(見やすい様にスロットルバルブは外してあります)

3つの穴があります

この穴がさっきの穴に繋がって居ます

スロットルバルブが閉じている時には一番手前の穴から燃料が供給されます

奥の2つの穴はスロットル閉時はスロットルバルブのエアクリーナー側に位置するので燃料供給はしません

徐々のスロットルが開くと燃料を供給し始めます

この穴の位置で低速域の繋がりが決まります

清掃が完了したら新品のプラグを取り付けます

溝に入れて

ドーム状のプラグをピンポンチでベース面の高さと同じになるようにします

取付完了です

ニードルバルブとスプリングも交換

どちらも消耗品

ニードルが消耗するとオーバーフローやメタリング室圧不良

スプリング消耗はメタリング室圧異常を引き起こしエンジン不調として現れます

組付けたらゲージでレバー高さを測定及び調整を行います

この数値がとても重要です

ニードルを取付初期調整開度にセットします

キャブレターを機体へ取り付け

組立完了したCSE270T

キャブレター調整を実施し試し切りを実施

絶好調に回復しました

 

 

 

 

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