REPAIRBLOG修理ブログ

PLOW長岡店の柳です。「修理ブログ」を見た！という栃木県のお客様から送られてきたSTIHL 012AVです。011AVの上位機種で排気量45.0ｃｍ3あります。清掃されていてかなりキレイな状態です。

型式012AVEQ　製造年月1987年4月なので35年前のチェンソーです。果たしてこの機体は復活できるのか？

お客様の御用命は、チェンオイルが出ないので修理して欲しいです。その他燃料ホース、アニュラバッファ（防振ゴム）は交換済みです。

工場内の燃料を補給してエンジン始動するか試しましたが、何回スターターを引いてもエンジンかかりません。圧縮圧力を点検すると1,010Kpaでした。正常です。

エアークリーナーを外してエンジンに直接キャブレタークリーナーを注入してスターターを引くと初爆を確認しました。点火系統は正常です。燃料供給系統が異常です。

キャブレターを取り外します。

漏れテストをすると0.8barから徐々に針が下がってきました。NGです。キャブレターオーバーホールが必要です。

マフラーを外してピストンを点検すると縦傷はなし、排気漏れしていてピストンが真っ黒になっています。

シリンダーの内壁に薄い縦傷がありました。圧縮圧力が正常値なので燃料系統の修理とオイルポンプの修理で復活できそうです。