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STIHL 010AV 燃料がチェンオイル側に回ってしまう?エンジン診断
PLOW長岡店の柳です。長野県のお客様がSTIHL 010AVをPLOW上越店に持ち込みされました。上越店スタッフからの依頼で長岡店に送ってもらいました。
お客様の訴えは、1.燃料がチェンオイル側に回ってしまう。2.アニュラバッファ(防振ゴム)交換です。まずはチェンオイルキャップを開けてみるとシールテープが巻いてあります。
燃料を補給するとすぐに漏れてきました。お客様の訴えはこれでしょうか?STIHL 010AV 011AV 012AVはクラッチ側にタンクベントがありますが古い設計のため漏れることがります。ホース劣化、タンクベントが原因です。
一応エンジンはかかりましたが絶不調です。アイドリング回転数が低過ぎです。フルスロットルにしても6,300rpmしか回りません。
圧縮圧力を点検すると950Kpaでした。低いです。正常値は1,000~1,100Kpaです。
エアークリーナーが詰まっています。作業後は清掃してください。
キャブレターの回りが燃料で濡れています。キャブレターから漏れているか、ホースから漏れている可能性があります。
スターターを取り外しました。
マフラーを外してピストンを点検すると黒い塊があります。
マフラー内部に堆積したカーボンがはがれたようです。他社製の低品質なエンジンオイル使用したことが原因になります。STIHL純正エンジンオイルではこのようなカーボンはできません。
ピストンリングの下側に深い縦傷があります。
シリンダーの吸気側を点検すると深い縦傷があります。軽度のエンジン焼き付きしています。どこまで整備するかお客様に相談します。
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