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STIHL MS500i 再始動困難 故障診断
PLOW長岡店の柳です。新発田店のスタッフから持ち込みされたSTIHL MS500iです。エンジンかかるけど再始動困難という症状です。夏場に多いベーパーロック、パーコレーション(燃料が沸騰して泡立ち現象により燃料供給できなくなる)を疑いましたが始動確認をして正常にアイドリング回転数、フルスロットルまで吹け上がることを確認してからMDG1による診断を開始します。
この機体は今年 新発田店でエンジン焼き付き修理してシリンダーとピストンを交換しています。
運転データ 稼働時間22時間26分00秒
アイドリング回転数設定44 フルスロットル設定42 基準値内ですが若干薄い設定です。エアークリーナーが詰まり気味の場合は燃料を薄くする自動調整が働きます。
現使用時の最高回転数 14,866rpm 過回転です。フルスロットルでガス欠した可能性があります。
点火系統はすべて正常でした。
較正をするためMDG1を取り外してエンジン始動してアイドリング状態で30~60秒維持する途中でエンストする症状が出ました。何回やっても同じです。再始動するけど10秒くらいでエンストします。
エンジン診断します。圧縮圧力を点検すると840Kpaでした。低いです。
デコンプバルブ清掃して再テストしましたが850Kpaでした。明らかに圧縮圧力低下しています。
マフラーを外してピストンを点検すると予想していた通り焼き付いています。凄い縦傷です。シリンダーの排気口にカーボンが堆積しているので他社製の低品質なエンジンオイル使用の可能性があります。
ピストンリングの上側に金属同士が激しく擦れて傷がついています。エンジン焼き付き確定です。修理可能ですが高額になります。STIHL MS500iなどの高性能チェンソーにはHPスーパーまたはHPウルトラを使ってください。
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