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STIHL 011AV エンジンかからない故障診断
PLOW長岡店の柳です。山梨県のお客様から送られてきたSTIHL 011AVです。011AVを2台送っていただきましたが1台はお客様がバラバラに分解してしまいました。シリンダーとクランクケースまで分解してあったため診断料が割増しになってしまうのでこちらの機体を診断します。
型式011AVEQ 製造年月 昭和60年10月(1985年製造)なので37年前のチェンソーです。排気量41.0cm3 重量4.2㎏ 私の姉も山梨県に住んでいて大工をしているのでこの機体と同じ011AVをプレゼントしました。今年2月にも011AVを修理しました。過去記事はこちらです。 https://plow-power.com/repairblog/repairblog-35038/
圧縮圧力を点検すると1,010Kpaでした。正常値です。
点火系統を点検すると青白いスパークを確認しました。正常です。しかしロープの戻りが悪いのでスプリングの清掃と給油が必要です。
燃料ホースとタンクベントホースは劣化して硬化しています。アニュラバッファ(防振ゴム)がひび割れしています。
エンジンがかかってからでないとクラッチとオイルポンプの点検ができません。追加費用がかかる可能性があります。もしチェンオイルが出なくてもポンプダイヤフラム、ガスケットは在庫しているので心配ありません。
スプロケットはほとんど摩耗なし
スターターを取り外しました。予想通り汚れています。
マフラーを外してピストンを点検すると縦傷なし、非常にキレイです。
シリンダーの内壁もキレイです。エンジンは生きています。燃料系統の修理で復活できそうです。
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