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STIHL MS200 アイドリング回転数でソーチェーンが回りっぱなしになる。

PLOW長岡店の柳です。「修理ブログ」を見た福島県のお客様から送られてきたSTIHL MS200です。お客様の訴えは、アイドリング回転数でソーチェーンが回りっぱなしになるという症状です。早速診断開始します。

アイドリング回転数でソーチェーンが回りっぱなしに原因は、1.アイドリング回転数が高過ぎる。 2.ソーチェーンの張り調整が緩い。 3.クラッチスプリングが劣化している。 4.クラッチシューとクラッチドラムの隙間に異物が挟まっている。まずは現象確認します。ガイドバーとソーチェーンを取り付けてチェンオイルと燃料を補給します。

正常にエンジンかかりました。アイドリング回転数3,250rpmで高めです。基準値は3,000rpmです。

しかしソーチェンは回りません。現象確認できませんでした。フルスロットル13,800rpmまで回ることを確認しました。

エンジンは正常のようですが点検します。スパークプラグは正常な茶色をしています。

圧縮圧力を点検すると900Kpaでした。MS200は低圧縮エンジンなので正常値です。

マフラーを外してピストンを点検するとピストンリングの中間に排気漏れした跡があります。

ピストンリングの下側に深い縦傷が1本あります。シリンダーの排気口は凄くキレイです。

シリンダーの内壁を点検すると縦傷が数本あります。エンジンは調子いいですが軽度のエンジン焼き付きという判定です。

スプロケットは交換済みのようです。MS200 MS201C-Mのような横置きエンジンはマフラーの隙間に木屑が溜まりやすいです。どこまで整備するかお客様に相談します。

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