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STIHL MS201C-M 暖機後にエンストして再始動できない故障診断

PLOW長岡店の柳です。MS201C-M暖機後にエンストして再始動できない症状で入庫しました。試し斬りしましたが現象確認できませんでした。エンストせず玉切り6カットしてエンジン停止、再始動できました。

スパークプラグを点検すると正常な焼け具合、茶色ですが電極のまわりにカーボン付着があります。STIHL純正エンジンオイルHPを使っているそうです。混合比率が濃い目になっているかもしれません。

圧縮圧力点検を点検すると890Kpaでした。やや低いです。

マフラーを外してピストンを点検すると縦傷なし、わずかに排気漏れしています。

しかしシリンダーの吸気側を点検すると薄い縦傷がありました。

軽度のエンジン焼き付きしています。

M-Tronic診断を開始します。

運転データ 合計稼働時間10時間18分50秒

アイドリング回転数設定56 フルスロットル設定48 正常範囲内です。

最後の始動成功後の始動失敗回数8回

お客様はエンストしてから8回スターターロープを引いたけどエンジン始動しなかったようです。

診断結果は全て正常でした。

較正(工場出荷状態に初期化設定)します。5回負荷運転(玉切り5カット)するとキャブレター自動調整完了します。

アイドリング回転数設定53 フルスロットル設定48でした。点火系統、燃料系統正常でしたのでエンストした原因は軽度のエンジン焼き付きによる低圧縮が原因のようです。

他に暖機後にエンストしてしまう原因はイグニッションコイル故障も可能性がありますが現象確認できないと特定できません。低負荷運転になる原因には目立て不良も考えられます。きちんと目立てされた刃は負荷がかかり燃焼室内温度が上がります。自己清浄温度でカーボンを焼き切ります。お客様に返却してしばらく様子を見てもらいます。

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