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マキタME230T エンジン診断
PLOW長岡店の柳です。暴風雪のち晴れの寒い天気です。群馬県のお客様から送られてきたマキタME230T 特に不具合箇所がないので点検、メンテナンスの依頼です。他店購入品でも喜んで点検修理させて頂きます。お客様に必ず質問していることがあります。混合燃料には純正エンジンオイルを使っているか?一番重要なエンジンオイルですがお客様はホームセンターやガソリンスタンドで購入した燃料を使っているそうです。他社製エンジンオイルを使っている方にエンジンオイルの重要性を知って欲しいです。
かなり汚れたまま送られてきました。
エアーフィルターが木屑で詰まっています。
燃料キャップを開けると燃料が入ったままです。チェンソー修理で発送する時は必ず燃料を抜いてから発送してください。ガソリンは危険物です。
入っていた燃料でエンジンかかりましたがアイドリング回転数が高過ぎです。
スパークプラグを点検するとカーボン付着が凄いです。低品質なエンジンオイルを使うとこのようにスパークプラグだけでなく燃焼室やシリンダーの排気口にカーボンが堆積してエンジン不調になります。排気閉塞やカーボンがシリンダーとピストンの隙間に入り込んで研磨剤の役目をして縦傷ができます。
圧縮圧力を点検すると810Kpaでした。低いです。
マフラーを取り外すためスプロケットカバーを外すと木屑が塊になって出てきました。使いっぱなしはダメです。
マフラーを外してピストンを点検するとピストンリング以外真っ黒です。排気ガスがピストンリングの下側に漏れています。
シリンダーの吸気側を点検すると薄い縦傷があります。
拡大すると縦傷がハッキリ見えます。エンジンかかるけど軽度のエンジン焼き付きしています。お客様は始動性も吹け上がりも異常ないのでエンジンが焼き付きしていることに気づいていないと思います。今は正常に動いていますがさらに縦傷ができて圧縮圧力が低下して突然エンストしたり始動が困難になったり初爆はするけどエンジンかからないなどの症状になったら重度のエンジン焼き付きになります。STIHL社製のピュアエンジンオイルには「ポリブデンを配合した低煙オイルは適しませんので、絶対に使用しないでください。」とハッキリ記載されています。純正エンジンオイルを使うことは常識です。
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