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STIHL MS241C-M 作業中にソーチェンが切れた。故障診断

PLOW長岡店の柳です。STIHL MS241C-Mが修理入庫しました。なんと長崎県から送っていただきました。中古品を購入した。近くにSTIHL SHOPがないので当店を御指名していただきました。ありがとうございます。

お客様の訴えは、作業中にソーチェンが切れて新品に交換したが手で回してみると逆回転すると固くてスプロケット付近からカラカラ音がする。そうです。切れたソーチェーンを見るとドライブリンクのリベット穴が破断しています。

故障原因はスプロケット摩耗ですね。摩耗したスプロケットはチェンを張り調整していても緩んでしまいハンマー現象が起こります。スプロケットがドライブリンクを攻撃して切れたと診断します。作業後はこまめに清掃してスプロケットが摩耗していないか点検することが重要です。この機体はかなり酷使されていると思います。

燃料が入っているのを確認してエンジン始動、正常にチェンオイル吐出確認しました。

しかし入っていた燃料は他社製エンジンオイルの色でした。NGです。他社製エンジンオイル使用による故障が頻繁に起こっています。中古品を購入したそうなので販売店から説明を受けていないと他社製エンジンオイルを入れてしまう人が多いです。当社にチェンソー修理で送る場合は必ず燃料を抜いてから送ってください。ガソリンは危険物なので燃料タンクを空にしてから梱包してください。

エアーフィルターに詰まりがあります。MS241C-MなどのM-Tronic搭載機はエアーフィルターが詰まったまま使い続けるとキャブレターが自動調整して薄い空燃比になってエンジン焼き付きする原因になります。

圧縮圧力を点検すると960Kpaでした。やや低いです。

マフラーを外してピストンを点検するとピストンが黒いです。排気漏れしています。排気口にカーボンが堆積しています。他社製エンジンオイルが原因です。

シリンダーの吸気側を点検すると薄い縦傷があります。軽度のエンジン焼き付きしています。

エンジンが調子いいので焼き付きしていることに気づかないと思います。エアーフィルターが詰まり気味でも圧縮圧力が少し低下していてもM-Tronicがキャブレターを自動調整するので気づいた時には重症になっていた。ということもあります。作業後は目立てと機体清掃をこまめにすることが重要です。

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