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STIHL MS201の冬季整備

PLOWカスタマーサポート小関です

今日は午後からSTIHL MS201の部品が入荷したので整備をしています

手前が今日作業するアナログ機

奥は整備済みのM-tronic機です

パット見で見かけ付きませんがマスターコントロールレバーの▲マークの有無と

排気音ラベルがM-tronic機の方が2dbほど大きな音が出る事を表しています

整備の基本はクリーニング

冷却ファン周辺からこれだけのダストが出てきました

ファンからの風がエンジンに当たらないとオーバーヒートを起こし焼付きます

危険な状態でしたね

リコイルロープもシーズンオフ点検では必ず交換しておきます

安価な部品をケチって現場で始動不能になるのはあり得ません

リールは引き出して四角いグリップのドライバーを指すとロックできます

MS201の整備では防振スプリングの破損チェックが重要

スプリング防振で振動が少ないのが特長ですがその分

ハンドルとエンジンの変位量が大きくスプリングが劣化しやすい機構です

上部の防振スプリングも限界でした

黒いのが劣化したノーマルスプリング

今回は銀のバネをチョイス

スプリングがハードな仕様で変位量を減らし作業時のブレを軽減できます

交換はハンドルスプリング2本とアニュラバッファとセット交換が必用

*バネ乗数が高い為当然振動はふえます

アニュラバッファは変更後かなり固くなります

手でひねると全然固さが違いますね

消耗したスプロケットを交換

クラッチシューはまだOKでした

これが取り外したスプロケット

ポンプウォームも異常無いため組立ます

クランク軸を綺麗に清掃しニードルゲージに柔らかいグリスを塗り初期潤滑を確保します

ビギナーの中にはこのベアリングに固いグリスを塗ってしまう方がいますが

この部分はチェーンオイルが浸透し潤滑されますが固いグリスを塗ると

オイルが浸透できなくなります

グリスや潤滑油は必ず劣化するのですが潤滑油が順次新鮮な物に置き換わる事で

潤滑作用が維持されます

ちょう度の高いグリスは劣化すると硬化しオイルの浸透を妨げます

また同じところに留まる特性の為置き換わりも発生しづらい特性

解放構造のベアリング潤滑は非常にシビアな環境に置かれます

気を付けたい所です

ブレーキバンドの点検です

命に係わるとても重要なパーツですが分解点検していない機体が沢山入庫してきます

なかには千切れているバンドもあります

自分の命を守ってくれる重要なパーツです摩耗していたら即交換しましょう

スプリングを取り付けますがここは特殊工具が無いと

取付るのが辛いくらいバネ力が強いのでケガしないように注意ですね

チェーンブレーキのメンテナンス完了

この後タンク内のピックアップボディー交換やキャブ内部のスクリーン清掃

ガイドバーのバリ取りをしたあと空燃比調整をして完了します

夕方には終わりそうです

 

 

 

 

 

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