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ホンダHSS1180i エンジン焼付き

PLOWカスタマーサポート小関です

ホンダハイブリッド除雪機HSS1180iの始動不能機が入庫

セルが回転しないとの事でクランクの回転を確認するとロックしていました

ウォーターハンマーでは無くメカニカルなロックを起こしていますので分解

エンジンを取り外したHSS118iを上から見るとこうなります

この機種のエンジン整備はエンジンを取り外すのに時間がかかります

故障の原因は潤滑不良

オイル管理不良が原因ですがダメージがかなり深刻

クランクシャフトのビッグエンド

溶けたコンロッドのアルミ成分が溶着してます

クランクシャフトが回らいのはこの部分の固着でした

ブロックも傷が深刻、交換が必用です

カムシャフトにはダメージなし

確認ついでにデコンプ機構

カムシャフトには始動時に圧縮を抜き始動性を良くする機構が搭載されています

この部分に問題があると始動困難の原因になります

オイル管理不足でウエイトが固着したりすると不具合が発生します

エンジン回転が上昇しウエイトにかかる遠心力が増大すると↑の写真の様に

ウエイトが広がりデコンプ爪が解除され圧縮抜き機構が解除されます

このウエイトはスプリングで締まる方法へ引かれているので回転が低下すると閉じます

なのでスプリングが破損するとデコンプ不良が発生します

セル無しでリコイル始動専用のエンジンはここがトラブルと紐が引けなくなります

 

今回はオイル量が不足して起きたトラブル

エンジンオイルの量を確認する時は機体姿勢がとても重要です

エンジン搭載部が水平な状態でないと正しい量は確認できません

↓はHSM1390Iのオイル点検時の姿勢

平な地面に機体を設置しオーガ高さ調整レバーでエンジンベースが水平になる様調整してから点検しましょう

↓はダメな例

エンジンが傾斜しているので

内部のエンジンオイルも偏っています

これでは正しいオイルレベルは見れません

実はこの点検姿勢、耕うん機でも同じです

ホンダ耕うん機FF300とFF500はローターを設置させてもエンジンベースは水平になりません

走行輪下に高さ調整用の板を引いて姿勢を水平にする必要があります

どういう事?って人は↓の動画を見てください

正しい方法でオイルをお願いします

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