REPAIRBLOG修理ブログ

PLOW長岡店の柳です。ホンダ大型除雪機HS1710Zのパワーローリングシリンダーです。モーターの動作音はするがピストンが動かない症状で県内の同業者から送られてきました。お客様が分解したが直らなかったそうです。メーカーのHPによるとHS1710Z　HS2011Zは1996年に発売された除雪機なので初期型は25年前の機体です。https://www.honda.co.jp/news/1996/p960822-hs2011z.html

通常ならピストンロッド、キャップASSY交換するのですが部品供給は終了しています。そこで裏技を使って修理します。ただしピストンロッドにメッキのはがれや傷がないことが条件です。ピストンロッドを外してみると作動油が泡立っています。エアー噛みしているようです。オーバーホールをしてもエアー抜きが不完全だと動作不良になります。

モーターASSYを取り外してみるとフィルターの詰まりはありませんがホンダー指定の作動油（純正ATF赤）ではありませんでした。

ピストンロッドを分解します。

専用工具を挿入してキャップを取り付けます。どの部品を使っているのかは企業秘密です。

作動油が溢れるくらい注入してピストンロッドを組み付けます。この後エアー抜き、作動油量を点検して修理完了しました。