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STIHL MS201C-EM MS201C-M エンストする。故障診断

PLOW長岡店の柳です。昨日持ち込みされたSTIHL MS201C-EM エンジンかかるけどエンストする症状です。他店販売したチェンソーです。

最初に燃料を点検すると、青い色をしています。他社製のエンジンオイルを混合しています。もうこの時点でNGです。他社製のエンジンオイルには低煙効果のある添加剤ポリブデンが入っていてSTIHLチェンソーにはベアリングが焼き付きする故障原因になるので絶対に使用しないでください。その他にも基本的な潤滑性能が低い、燃料ホースなどのゴム部品を早期劣化させる。燃焼生成物(カーボン)などが堆積、はがれてシリンダーやピストンに傷ができる故障が非常に多いです。

M-Tronic 電子制御キャブレター搭載機の特徴 ①冷機時は▲位置でエンジン始動、始動後はスロットルレバーを握るとI自動的にアイドリング位置に移動 ②停止位置↑にするとエンジン停止後レバーから手を離すとアイドリング位置Iに戻ってきます。③再始動時はアイドリング位置Iでスターターを引くだけです。非常に使いやすい設計です。◎

入っていた燃料で始動確認、暖機運転するために空ぶかしをして最高回転数まで吹け上がりました。その後アイドリング回転数3,000rpmで安定していますがスロットルレバーを握るとエンストしました。▲位置でエンジン始動、スロットルレバーを握って離すとエンストすることも数回ありました。

エアーフィルターを点検すると少し汚れています。

フィルターの内側には粉状の木屑が浸入しています。目立て不良でもエンジン焼き付きします。

燃料を抜き替えてみましたがスロットルレバーを握るとエンストします。症状は変わりませんでした。

スパークプラグを点検すると正常な色ですがカーボン付着しています。他社製のエンジンオイルが原因の可能性が高いです。

圧縮圧力を点検すると810Kpaでした。低いです。

マフラーを外してピストンを点検すると深い縦傷がありました。

エンジン焼き付き確定です。こんなに深い縦傷があるのにエンジンがかかるなんてM-Tronicが空燃比を自動調整しているからだと思います。

シリンダーの吸気側にも薄い縦傷がありました。STIHL製品を正しく使っていただくために当店では純正エンジンオイルHPスーパーまたはHPウルトラをお勧めしています。他社製のエンジンオイルを使用することは自己責任でお願いします。間違ったエンジンオイルの知識、例えば古いチェンソーに25:1と書いてあるので25:1で混合するオイルの方が50:1のオイルよりも性能が高いのではないかという問い合わせがありました。STIHL 0シリーズのチェンソーにもHPスーパーまたはHPウルトラをお勧めします。

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