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STIHL MS880 エンジンかかりにくい、プラグがかぶる。吸い込み過ぎる故障診断
PLOW長岡店の柳です。小千谷市のお客様から持ち込みされたSTIHL MS880です。
お客様の訴えは、エンジンかかりにくい、プラグがかぶる。燃料を吸い込み過ぎるそうです。知り合いに貸してから調子が悪くなったそうです。
エンジンオイルはHPウルトラを使用、新しい燃料に抜き替えたそうです。入っていた燃料で普通にエンジンかかりました。スターター5.6回で始動しました。特に始動性が悪いとは感じませんでした。プラグがかぶる原因は、1.フルチョーク位置で5回以上(3回以上という意見もあります。)スターターを引き過ぎる。2.エアーフィルターが詰まっている。3.スパークプラグが故障、消耗している。4.キャブレターの内部不良(インレットニードルバルブ位置が高いため燃料供給過多になる)5.タンクベント故障により燃料タンク内圧が高くなり燃料供給過多になる。6.燃料の混合比率が濃い(オイル量が多いと燃焼しにくくなる。)などがあります。この機体はエアーフィルター清掃されていますが取り外してエアーガンで清掃しました。
スパークプラグは若干濡れています。
圧縮圧力を点検すると980Kpaでした。
デコンプバルブから燃料が漏れた跡があるので
清掃してみると
990Kpaにわずかに上昇しました。
ピックアップボディを交換します。
スパークプラグは目視では摩耗していないようですが交換します。
スターターを引いて2回目で初爆確認、4回目でエンジン始動しました。アイドリング回転数2,700rpm、最高回転数11,000rpmまで重低音を響かせて吹け上がりました。ハッキリとした原因は特定できませんでしたが、圧縮圧力、点火系統、燃料、空気量(酸素)のバランスが崩れるとエンジン不調になります。作業後は清掃(特にエアーフィルター、スターター)と目立てをしましょう。
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