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STIHL MS261C-M 午前中は正常だったのに午後からエンジンかからなくなった診断

PLOW長岡店の柳です。三条市のお客様から持ち込みされたSTIHL MS261C-M 午前中は正常だったのに午後からエンジンかからなくなったそうです。

STIHL純正2サイクルエンジンオイルHPを使用、新しく混合した燃料だそうです。

入っていた燃料で始動確認、アイドリング回転数2,800rpm、フルスロットル14,000rpmまで吹け上がります。でもこれで正常とは判断できません。

エアーフィルターはキレイです。

スパークプラグは正常な焼けた色をしていますがカーボン付着が多いです。混合比率が濃い可能性があります。

圧縮圧力を点検すると1,000Kpaでした。やや低いです。

マフラーを外してピストンを点検するとピストンリング下側が黒いです。排気ガスが漏れています。

シリンダーの排気口にカーボンが堆積しています。燃焼室内に溜まったカーボンはやがてはがれてシリンダーとピストンの隙間に入って研磨剤の役目をして縦傷ができます。

シリンダーの吸気側を点検すると

見えずらいですがクラッチ側に縦傷を確認しました。軽度のエンジン焼き付きしています。現状でエンジンかかりますがシリンダーに縦傷ができたことにより圧縮圧力低下しています。純正2サイクルエンジンオイルは潤滑性能、耐腐食性、清浄性に優れるHPスーパーまたはHPウルトラをお勧めします。

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