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STIHL MS201C-EM チェンオイルの減りが少ない故障診断、M-Tronic診断
PLOW長岡店の柳です。五泉市のお客様から送られてきたSTIHL MS201C-EMです。お客様の訴えは、チェンオイルの減りが少ない感じがするそうです。その他点検整備の依頼です。
まずはチェンオイルと燃料を補給して正常にエンジン始動、オイルポンプ吐出量調整スクリュー最大位置で確認しました。
長岡店のデモ機MS201C-Eも同じオイルポンプなので比較テストをします。
ほぼ同じです。オイルポンプは正常に機能しています。
次にエンジン診断開始します。スパークプラグを点検すると、カーボン付着しています。STIHL純正エンジンオイルHPスーパーかウルトラを使用しているそうなので低負荷運転が原因かもしれないです。燃焼温度が低いとカーボンができやすくなります。適度な負荷運転することで燃焼温度が上がりカーボンを焼き切ります。これを自己清浄温度と言います。限界約450℃、使用可能範囲500℃~800℃付近では付着したカーボンが焼き切れてキレイな茶色になります。
圧縮圧力を点検すると770Kpaでした。若干低いです。MS201C-M、MS200等の横置きエンジンの一部機種の中に正常値が900~950Kpaくらいの低圧縮エンジンもあります。エンジン始動性、アイドリング回転数、フルスロットル全て正常でしたが何か異常があるかもしれません。
マフラーを外してピストンを点検するとキレイです。が、排気口にカーボンが堆積しています。
シリンダーの吸気側に薄い縦傷があります。カーボンがはがれて研磨剤の役目をして縦傷ができた可能性があります。
MDG1を繋いでM-Tronicの診断をすると、稼働時間44時間45分45秒、アイドリング回転数設定が55で濃いです。
診断結果はすべて正常でした。
工場出荷状態に初期化設定します。
アイドリング回転数設定が48に変わりました。フルスロットル設定は43のままで変化なし、STIHLチェンソーは適度に負荷運転をしてエンジンに愛のムチを与えてください。
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