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STIHL 084AV エンジンかかるけどアイドリングでエンストする。故障診断

PLOW長岡店の柳です。「修理ブログ」を見た!という神奈川県のお客様から送られてきたSTIHL 084AVです。

お客様の訴えは、エンジンかかるけどアイドリングでエンストする症状です。現象確認するとエンジンかかってからスロットルレバーを離すとアイドリング回転数を維持できずにエンストしました。

型式084AVEQ 製造年月1988年10月なので33年前のSTIHL最大の排気量(122.0cm3)を誇る超大型チェンソーです。型式の古い順番から084AVEQ→088→MS880 そして今年MS881にフルモデルチェンジする予定です。

燃料タンクの中はキレイです。

Made in West Germany 西ドイツ製 果たしてこの084AVEQは復活できるのか?不具合箇所はどこなのか?

スプロケットカバーが切れています。これは根切り用(ルートカッター)に改造してあるようです。

デコンプバルブを押さない状態で圧縮圧力を点検すると840Kpaでした。やや低いです。デコンプバルブ清掃すれば高くなるかもしれないです。

マフラーを外してみると燃料が溜まっています。供給過多が原因のようです。エンジン不調原因はキャブレターの可能性が高いです。

ピストンは非常にキレイです。排気口にカーボンは全くありません。

シリンダーの吸気側に薄い縦傷がありますがこの程度ならまだ大丈夫です。

これからキャブレターを取り外します。

その前にチェンオイルキャップからオイル漏れしています。

スイッチシャフトごとキャブレターを取り外しました。

TILLOTSON製キャブレター

型式HT 機番2B

予想通り漏れテストすると圧が上がらず針がすぐに下がってしまいました。キャブレター分解清掃、または交換、その他メンテナンスで復活しそうです。チェンオイルが吐出確認できなかったので追加費用がかかるかもしれません。

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