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STIHL 028AV SUPER エンジンかからない故障診断

PLOW長岡店の柳です。柏崎市のお客様から持ち込みされたSTIHL 028AV SUPER エンジンかからない症状です。

028AV SUPERは修理入庫が多い機種です。先月もオイルポンプ、クラッチASSYを交換しました。https://plow-power.com/repairblog/repairblog-25381/

燃料はSTIHL純正エンジンオイルHPスーパーを使っているそうです。

お客様はエンジンかからないと言っていたのに一発でエンジンかかりました。しかしアイドリング回転数が高過ぎです。ソーチェーンが回りっぱなしで危険です。

LAスクリューでアイドリング回転数を基準値に調整しました。最高回転数まで吹け上がりますが加速が悪いです。恐らくお客様がキャブレターをいじってしまったかもしれません。素人の方は絶対にキャブレター調整しないでください。調整を間違えるとエンジンが焼き付きます。キャブレター調整するには条件があります。1.エアーフィルターが新品、または清掃済みであること。2.スパークプラグが新品であること。3.燃料フィルター(ピックアップボディ)が新品であること。4.デジタルタコメーターを使ってメーカーの基準値に調整すること。

最高回転数までエンジンは回転しますがチェンオイルが出ないです。ガイドバーを外してエンジン単体でテストするとじわじわとオイルが出てきました。

故障原因はガイドバーでした。清掃不良でオイル通路が詰まっていました。

必ず作業開始する前にチェンオイルが出ることを確認してください。チェンオイルが出ない状態で作業するとソーチェーンとガイドバーが高温になり焼付きます。チェンソーは清掃しないと故障します。

スパークプラグはBPM6Aがついていました。メーカー指定プラグはNGK BPMR7AまたはBOSCH WSR6Fです。

圧縮圧力を点検すると1,040Kpaでした。若干低いです。

マフラーを外してピストンを点検するとキレイです。

シリンダーの吸気側もキレイです。

しかし別角度からシリンダーの吸気側を見ると左側に薄い縦傷がありました。お客様は最近STIHL純正エンジンオイルを使いようになったそうなのでこの縦傷は他社製のエンジンオイル使用したときにできたと思います。

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