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ヤマハ発電機EF2000is 始動不能

PLOWカスタマーサポート小関です

今はヤマハインバータ発電機EF2000isの始動不能修理が入庫しました

始動確認を行うと確かにだめですね

全く始動する気配がありません

初期診断でエンジンオイルの色が真っ黒でした

劣化した時のビターチョコレート色では無く明らかな黒

カーボンが溶け込んでいますが粘度は正常です

この症状、EF2000ISと2500Iではちょくちょく遭遇します

マフラー側のパネルを取り外すと排気口が良く見えます

排気口にはスパークアレスターという金網が装着されています

この金網がカーボンで詰まるとエンジン不調が起きます

取扱説明書にはこの部分を定期的に分解清掃するように記載されていますが

実際に点検清掃するユーザーは少ない様です

金網の存在すら気づいていないユーザーが大半です

スパークアレスター(金網)を取り外すと凄い事になってました

丸い網と細長い網が取付てありますがどちらも完全に詰まています

排気口内部もカーボンが多量に堆積しています

金網のカーボンをブラシで落とし、取り切れない分はガスバーナーで焼き切ります

ブラシで落としたカーボンの量凄いですね

綺麗になった網をマフラーに取付けスパークプラグを清掃した所無事始動できました

ただし今回の機体はカバー内部に物凄い量の細かなダストが溜まっています

エアクリーナーも詰まっています

EF2000ISやEF2500Iのエアクリーナーは分厚くて密度の高いスポンジでできています

コンクリート粉の様な微粒子を吸着すると表面側にガビガビに吸着します

湿式なのでオイル分に微粉末が溶けて空気が通り難くなります

するとエンジンはエアクリーナから空気を吸えなくなりケース内負圧が高まります

エアクリーナーケース内にはブローバイホースが接続されているので

クランクケース内の空気がキャブレターからシリンダー内に吸引されます

結果EF2000ISのエアクリーナーケース内にはブローバイからでたオイル分でベタベタに…

ケース下部からオイルが滴っている機体がしばしば点検修理で入庫してきます

今回の主原因もエアクリーナーエレメントの詰まりが原因の様です

 

エレメントの詰まりは空燃比を大きく狂わせるほかブローバイガスを大量に吸引する結果になります

その結果スパークアレスターが早期に詰まりエンジン不調や酷い場合はオーバーヒートでエンジンブローを引き起こします

粉じんや砂塵が舞う環境では規定運転サイクルより早いタイミングでの点検清掃を心がけましょう

 

 

 

 

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