REPAIRBLOG修理ブログ

PLOW長岡店の柳です。山梨県のお客様から送られてきたSTIHL 028AV SUPER（028AVSEQ)の故障診断の続きです。エンジンかかるけどクラッチから異音が出るため原因を調べます。

まずはクラッチ周辺の分解をします。

カバーを外すとウォームギヤとクラッチドラムが見えます。この時機体を横倒ししていたので燃料が漏れてくることに気が付きました。正常なチェンソーは横倒しでも使用するので燃料漏れしてはいけません。

燃料漏れの原因は燃料タンクからホースがはまっているだけでした。ここも解決できます。

本題に戻ります。スプロケットが単体で外れました。現行機種とは全く設計が違うので戸惑うことはありますが028AVは何台も修理しているので何が起きても冷静に考えて対応します。

ピストンロックをしてクラッチを取り外します。アイドリング回転数でソーチェーンが回りっぱなしになるのでクラッチASSY交換が必要です。028AVSEQ　038AV　はクランクシャフトが長いのでニードルベアリングが2個、または2個が繋がったベアリングが使われています。チェンオイル吐出していないのでオイルポンプ交換も必要です。

ウォームギヤをよく見ると摩耗しています。

ウォームギヤはセットで交換した方が良いです。

ウォームギヤがカバーに干渉して摩耗、異音発生していたようです。これで修理に必要な部品全てピックアップしました。ここからが腕の見せ所です。絶対に復活させます。