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STIHL 020AVP SUPER エンジンかからない故障診断
PLOW長岡店の柳です。今日は寒いです。除雪機の修理を1台完成しました。そして1台入庫しました。全然減りません。プラウの修理ブログを見た!という大阪府のお客様から送られてきたSTIHL 020AVP SUPER エンジンかからない症状です。今年はSTIHL 020AVP SUPERの修理が多く、この機体で4台目です。私はこの020AVP SUPERは横置きエンジンチェンソーの中で特に好きです。
Made in West Germany 西ドイツ製 早速 故障診断を開始します。
チェンブレーキはついていますがハンドガードがありません。このままではチェンブレーキが作動できません。
オレンジ色のスプロケットカバーが可愛いです。自分も欲しいです。
燃料タンクの中を点検すると、劣化した燃料がこびりついています。洗浄が必要です。工場内の燃料を補給して始動するか試しましたが1回だけ初爆があっただけでエンジンかかりません。点火系統は正常のようです。スターターを何回か引くと圧縮が感じられるときとポウルが引っかからずスカスカな時があります。ポウルが摩耗しているかプーリーが摩耗しているかもしれません。あとで分解して原因を特定します。
圧縮圧力を点検すると驚異的な数値1,300Kpaでした。久しぶりに高圧縮エンジンです。
マフラーを外してピストンを点検すると縦傷なし
シリンダーも縦傷なし、エンジンは生きています。燃料系統の修理で復活できそうです。ワクワクします。
他に気になったところ、1.チェンテンショナーのポウルが摩耗している。
2.アニュラバッファ(防振ゴム)がひび割れしている。
スプロケットは摩耗なし、クラッチスプリングはキャブレター調整時にアイドリング回転数でチェンが回りっぱなしにならなければ正常です。かなり状態が良い機体です。
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