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STIHL MS241C-M アイドリング回転数が高い、ソーチェーンが回りっぱなしになる故障診断
PLOW長岡店の柳です。久しぶりにSTIHL MS241C-M修理の持ち込みがありました。他店購入品ですが喜んで修理させて頂きます。お客様の訴えは、1、アイドリング回転数が高い、
ソーチェーンが回りっぱなしになる症状です。SUGIHARA製ガイドバーが装着されています。
ホームセンターで購入した燃料を使っているそうです。当店では必ずSTIHL純正の2サイクルエンジンオイル(できればHPスーパーまたはHPウルトラ推奨)を使ってくださいと納品説明していますが、他店では正しい燃料の説明がされているのかは分かりません。燃料タンクに大量の木屑が入っています。燃料系統の詰まりはエンジン焼き付きの原因にもなりますので燃料を補給するときは清掃してからキャップを開けてください。
燃料を抜き、タンク内部を清掃してから補給します。エンジン始動するとアイドリング回転数が高いとは感じませんがソーチェーンが回りっぱなしになる症状が出ます。M-Tronicを初期設定してみます。▲位置でエンジン始動、そのまま90秒間保持します。エンジン停止してから再始動します。特に変化はありませんでした。
エアーフィルターはキレイです。
アイドリング回転数を点検すると2,600rpmでした。基準値は2,800rpmなのでやや低いです。較正しましたがM-Tronicのアイドリング回転数設定が高めになっているかもしれません。
標準スパースプロケットからリムスプロケットに交換してありました。マニアックな変更です。
スパークプラグを点検すると黒いです。
圧縮圧力点検すると900Kpaでした。やや低いです。
マフラーを外してピストンを点検すると燃焼ガスが漏れて真っ黒に焼けています。排気口に付着したカーボンが気になります。他社製エンジンオイル使用が原因だと思います。
シリンダーの吸気側を点検すると薄い縦傷がありました。軽度のエンジン焼き付きしています。
クラッチドラムを外してみるとスプリングが折れて外れていました。金属疲労で折れてしまったようです。クラッチシューのスプリングのフックが引っ掛かるところが広がっています。クラッチASSY交換で一応使える状態になりますがお客様に相談します。
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