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STIHL MS180C-BE 作業中にエンジン止めてからかからなくなった故障診断
PLOW長岡店の柳です。プラウのチェンソー修理ブログを見たという福島県のお客様から持ち込みされたSTIHL MS180C-BEです。お客様の訴えは、作業中にエンジン止めてからかからなくなったそうです。PLOW会津店で修理履歴あるそうです。
使っている混合油を聞いてみるとスズキ純正2サイクルエンジンオイルだそうです。当店で納品説明の時には必ずSTIHL純正エンジンオイルを使ってください!と口が酸っぱくなるほどエンジンオイルの重要性を伝えていますが、他店購入したお客様は納品時にオイルの説明は受けていないそうです。この燃料でエンジンかかるか試してみると正常にエンジンかかりました。しかし排ガスに白煙が多く出ます。
スパークプラグは正常な焼け具合のキツネ色をしています。
圧縮圧力を点検すると1,130Kpaありました。正常です。
点火系統点検しましたが正常でした。
マフラーを外してピストンを点検すると薄い縦傷があります。
ピストンリングの下側にはハッキリと縦傷が見えます。
シリンダーの吸気側を点検すると薄い縦傷があります。軽いエンジン焼き付きしていますがこの状態でもエンジンかかりました。作業中にエンジン止めてからかからなくなった原因は、1.熱間時シリンダー、ピストンが熱膨張して冷機時よりも隙間が大きくなり圧縮圧力が低下した。2.他社製のエンジンオイルを使用してピストンやシリンダーに縦傷ができた。3タンクベント(燃料タンクの圧力調整バルブ)が木屑などで詰まり機能しなかった。
他社製のエンジンオイルにはポリブデンという低煙(ロースモーク)添加物が入っています。STIHLチェンソー エンジンにはエンジン内部のベアリングの動きを悪くするため絶対に使用しないでください。高性能なSTIHL純正エンジンオイルは他社製品にも安心して使用できます。
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