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OREC SP850A エンジン不調 故障診断

PLOW長岡店の柳です。柏崎市のお客様から持ち込みされたOREC SP850Aです。お客様の訴えは、30~40分くらい作業中にエンジン回転数が低下してエンストする。再始動できるがまた下がってエンストする症状です。2サイクルエンジンオイルは丸山製作所ケムナイト100:1を使っているそうです。KIORITZ製AZ850のOEMです。

まずは洗車してキレイにします。

入っていた燃料でエンジン始動、アイドリング回転数は2,320rpmで安定しています。そのまま30分くらい放置しましたがエンストしませんでした。負荷をかけて作業しないと症状が出ないようです。

スパークプラグは黒く若干燃料で濡れています。

圧縮圧力を点検すると、850Kpaでした。低いです。デコンプバルブから燃料が漏れた跡があるので清掃すれば上がるかもしれません。

エアークリーナーはかなり汚れています。

刈刃ベルトは亀裂や摩耗があります。要交換です。

燃料タンクを外してからマフラーを外します。

ピストンの排気側です。燃焼ガスが漏れてピストンリングの間が真っ黒です。シリンダーの排気口にカーボンがついています。

ピストンリングの下側に深い縦傷があります。

シリンダーの吸気側にも深い縦傷があります。エンジンかかるけど軽い焼き付きしています。30~40分くらい作業中にエンジン回転数が下がりエンストする原因は、1、エンジンが焼き付きしていて熱間時に燃焼ガスが漏れてしまう。2、燃料タンクキャップのバルブが機能していないため、タンク内が負圧になり燃料が行かなくなる。可能性が高いです。

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