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TORO621R 点検整備

シングルステージタイプの除雪機TORO621Rの整備依頼です

知人から譲ってもらった品との事ですが状態は未確認の様です

入庫時の初期診断では「始動不能」「タンクキャップ破損」「オイル漏れ」などを確認

早速点検診断を開始します

機体を覆っている赤いカバーを取り外します

そうするとエンジン、燃料タンク、キャブレターにアクセスできる状態になります

使用しない期間が長いようなのでキャブレターのチェックを行います

タペットカバーに取り付けられているブローバイホースに亀裂があるので要交換

キャブレター内部は比較的綺麗です、この状態で始動不能って嫌な予感がしますね

予感的中…

インテークポート内の様子ですコレ

水が入ったんですね~、クランクシャフトを回しますがインテークバルブの動きに引っ掛かりがあります

ポート洗浄とバルブの渋さを取らないとダメです

ブレードを駆動するベルトとテンショナーのチェックです

左側にあるベルトカバーは3本のボルトを緩め取り外します

ベルトの劣化、摩耗とテンショナープーリの作動をチェック

今回はテンションが緩かったのでワイヤーを詰めて調整します

ワイヤー調整はボルトナットではなく中間部の穴あきプレートにワイヤー先端のカギ型部を差し込む位置で調整します

リコイルの作動が渋かったので取り外して給油

ブレード部の摩耗測定を行います、今回の機体はOKですね

軸中央の5本のボルトの内真ん中のボルトは要注意です

このボルトが欠落(折れる)していると軸との接続がされません

シャーボルトが折れたのと同じ状態になります

不具合部を修理し始動確認を行い正常動作を確認

これで除雪作業ができます

長期間使用しない場合はガソリンを完全に抜き、雨の当たらないと事に保管して下さい

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