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非常用発電機の始動時はエアクリーナ劣化を確認願います

水害が連続して発生した事で弊社には始動不能の発電機修理の依頼が多数ございます

その中で最も多いトラブルはガソリン劣化による始動不能

↑はホンダEU16iの始動困難機

長期未使用機ですが始動時の波打ちとエンジン微振動が発生しています

ほぼ未使用状態ですがこの機体は燃料系統に不具合を抱えていることを振動が教えてくれます


キャブレターフロートチャンバーを取り外すと底に黒い物質が沈殿しています

致命的な燃料通路詰まりは起きていませんが低速系に若干の詰まりがありました

bsh

もっと状況が悪化すると始動できなくなります

↑はヤマハEF900iSのキャブレター

メインジェットが完全に詰まっています

燃料が全くエンジンに供給できなくなり完全な始動不能

原因は「ガソリンを抜き取らず長期保管」

フロートチャンバー内がベタベタ、ゴム製ガスケットも劣化して溶けかけています

本来はこの部品金色ではありません、アルミ色の銀色です

長期保管機で見落としがちなのがエアクリーナエレメント

↑は2011年製ヤマハEF900iSのエレメント

スポンジを指で押すと粉状に崩れます、ボロボロ崩れる感じ…

数年ぶりにエンジンを始動して「始動したけど直ぐに止まった~」なんて時はエレメントをチェック

始動後に風化したエレメントをエンジンが吸い込んで止まる事があります

そうなると修理は厄介です

エンジン本体が壊れる心配もでてきます

災害時用発電機は定期的に点検整備を受けて下さいね

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