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ホンダインバータ発電機EU16i 始動不能でお預かりしました
ホンダインバーター発電機EU16iの故障診断です
症状は「始動不能で点火火花が出ない」
想定できる不具合箇所は下記
①オイルアラート作動又はアラートシステム係トラブル
②パルサーコイル及び配線の不具合
③スパークユニットおよび配線の不具合
④インバータユニット故障
⑤点火コイル系の故障
⑥エキサイターコイル系の故障
⑦メインスイッチの故障
さて、今回はどれでしょうかね~
カバー分解前にオイルアラート配線と電源スイッチ配線とパルサーコイル配線を確認しました
すると明らかに異常な数値を確認できました
↑はその後の解析作業の為エンジンをフレームを分離したところ
オイルアラート系とスイッチ回路は正常でした
が、矢印コネクターの青線、パルサーコイルの抵抗値が「∞Ω」です…
断線を表す数値、何かが起きてます
本来は300Ω程の測定値になるはずです
なのでパルサーコイル本体を確認することにしました
開けてビックリ!
樹脂ファンが解けて玉状になり飛び散ってます
パルサーコイルのギボシも抜けて変形しています、ギボシカバーはクーリングカバー内で発見しました
やはり断線していたんですね
ファンが解けた原因は一体何に????????
ファン背面です、金属ボスと樹脂部が解けて分離しています
相当な温度に上昇した事を物語っています
排気側カバー裏面も解けてます
機体カバー内部がかなりの高温になったんですね
EU16iはメインパネル(電源差込口がある面)部より冷却空気を取り入れ、エンジン冷却カバーを経由してマフラー側から熱を排出しています
なので排出側に障害物があると排気熱を放出できず機体内部が異常高温になります
この状態になるとインバータユニットがオーバーヒートして故障したりします
この機体、使用状況をお客様に確認しなくてはいけませんね
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