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ホンダインバータ発電機 EU16i低速回転不調
ホンダインバータ発電機EU16iの点検整備でお預かりしました
ご用命に「アイドリングが不安定」とあるので点検です
実はEU16iにアイドリング回転はありません
お客様のご指摘のアイドリングはエコスロットルモード時と思われるのでテストします
*「エコスロットル」とは
ジェネレータ負荷率と温度を基準に必要回転数を設定することで、力率違いに対しても必要実効電力を認識し実負荷時(低出力)のエンジン回転をより低く運転可能にする機能… 面倒臭いな…
簡単に言うと必要な回転数まで回転を下げて運転できる機能です
いっぱい電気を使うと自動で回転が上がります
無駄なガソリンを消費せず騒音も低下するエコなモード
↑がEU16iの制御特性、黒い線がエコスロットルの値
0.5KVA(500W)までは3000回転を維持しそれ以降は回転数が増加します
エコスロットルスイッチをOFFにすると4300回転になります
検証の結果、エコスロットルモード時に回転がバタつきますね
点火火花はOK、圧縮圧力もOK、オイルの燃料希釈も無し、チョークを少こ~しひくと回転が安定します
キャブですね
キャブレターの低速系が詰まり気味なのでしょう、分解清掃を実施します
かなり汚れが蓄積していますね
吸気ポートもベタベタでスラッジがこびり付いてます
ブローバイガスが多めに出ているようです
インテークバルブの清掃はエンジンコンディショナーを注入します
機体をエキゾースト側に大きく傾けてから注入するとポート内にケミカル液を留めておけます
今回は疲れたエンジンにキャブセッティングを合わせる為、パイロットスクリューの調整をします
スクリューはリミッターキャップで一定以上動かせない様になってるのでリミッターキャップを取り外します
*キャップはロックタイトで接着してあるので無理に引っ張ると折れますよ
ちょっとしたコツで外せます
パイロット調整にはコレがあると楽です
「パイロットスクリュードライバー」手元のグリップを回すと90°曲がった先端のビットが回転します
奥まったパイロットスクリューを正確に回転させるには必要ですね
エンジンの調子が正常に戻ったらリミットキャップにロックタイトを塗布しスクリューに接着します
もとに戻ったリミットキャップ
これでキャブレターのメンテナンスは完了です
エコモードでも見違えるくらい回転が安定しました
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