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刈払機キャブレターの構造 ①スロットル編

今月の整備問い合わせ数急上昇「キャブレター」です

今回は問い合わせが一番多かった刈払い機のキャブレターを取り上げます

刈払い機のキャブレターで採用例が多いウォルブローWYBです

今回はこれの内部を分解しお見せします

このタイプ、ロータリーバルブ式と言って穴の開いた黒い筒状のスロットルが回転し、吸気通路の開口面積を増減します(空気の量は回転角で決まります)

上部のスクリュー2本を取り外すと抜けます

黒い筒の中にはニードルが取り付けてあります

ロータリーバルブは吸気量を増やす方向に回転するにつれ上方向に上昇します

一枚目の写真、キャブボディーから金色の棒が伸びてます

その先端がスロットル回転部の傾斜した部分に接しスロットルを上へ押し上げます

ニードルはキャブベンチュリー部の白いプラスチックのさや内で上下ストロークし燃料供給量を調整しています

分解前のニードル最上部です、金色の丸い穴内にねじ込んであります

ねじ込み回転数の調整でエンジン空燃比を調整する構造

緩めると濃くなり、締めると薄くなります

バイクはニードルのクリップ段数変更で調整しますがWYBは連続可変調整なんです

理論は同じですね

これ、ニードルの頭

D型の特殊工具がないと調整できないんです

昔はマイナスの精密ドライバーでできたんですが色々あってこうなってます

空燃比調整はとてもデリケート、間違った調整はエンジン不調や2サイクルエンジンでは焼き付きの原因になります

次回につづく

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