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ホンダEU9i エンジン組み上げ

先日分解したインバータ発電機EU9iです

エンジンのオーバーホール作業の折り返し地点

組み立て調整作業です



↑がシリンダーバレルです

シリンダーとヘッドが一体構造、ヘッドだけ分離できません

dav

新品なのでシリンダー壁も燃焼室もご覧の通り綺麗ですね

バルブガイドも打ち込んであるのでステムシールだけ打てばいいんです

クランクシャフトは測定の結果OKなので洗浄して再使用

コンロッドとピストンもOKです

これはクランクケースの半分を構成するオイルケース

黒い樹脂部品がオイルレベルセンサー

この中に浮きがはいっていてオイル量が規定量以下になるとセンサーが作動します

センサーはエンジン最下部にからボルト3本で固定されています

黄色の配線がインバーターユニットに接続されます

この線が断線するとオイル量ゼロでもエンジンが始動してしまいます

サーキットテスターでセンサーの姿勢を変化させ点検します

これがカムシャフト、プラスチック製です

カム山から見える金属はデコンプ爪、リコイル紐を引く力を軽減するためバルブを半開きにする機構です、始動すると遠心力でキャンセルされます

これは裏面、内部にカムとスプリング、ウエイトが入ってます

クランクケースにカムをセット

合わせマークをセットして組み付け、カバーを装着します

ヘッドにバルブスプリングやロッカーアームをセットしてバルブクリアランスを調整します

*シックネスゲージの表示が0.05mmにですが下にもう一枚入ってます

基準値は IN:0.08±0.02mm EX:0.11±0.02mm 冷間調整値

sdr

ローターの取付はベルトプーラーで固定して必ずトルクレンチを使います

クランクシャフトとローターの接合はテーパー部の摩擦力で保持しています

なのでテーパー部に脂分がついていたり締め付けトルクが不足するとキーが簡単に飛びます

締め付けトルクは28Nm

クーリングファンやエキゾーストマニホールドを付け

エンジン単体の組み上げは完了です

キャブレターやリコイルユニットなど周辺部品を復元

これをカバーで覆って完了です

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