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【バイク】Husqvarna TE310の故障診断
ハスクバーナの修理依頼です ヽ(゚◇゚ )ノ
今回の患者はHusqvarna TE 310です。
でも、いつものチェンソーじゃありませんΣ(゚д゚;)
上越市内のバイクショップへ修理にだしたけど治らずにメカさんがギブアップしたとかでセカンドオピニオンの依頼が来ました。
ま~、ハスクのバイクって何処もやりたがらないみたいですね。
でも、うちはチェンソー屋なんですが…
ハスクバーナと言う事で見させていただく事にしました。
よく考え抜かれた設計に関心、ホンダやヤマハとはちょっと違ったセンスでデザインされてますね。
症状は「走行中パンパンと音がしてエンスト、再始動困難、かかってもすぐエンスト」
燃料ポンプは前に出したバイク屋で交換済み (-_-メ
動作確認の結果、言う通りの状況です、早速診断開始しましょう。
このTE310は燃料噴射システム搭載でキャブはありません。
いくつかのセンサーでエンジンマネジメントしてます。
①スロットル開度センサー
②吸気圧力センサー
③吸気温度センサー
④水温センサー
⑤エンジンパルス
⑥O2センサー
ヽ(゚◇゚ )ノ たったこれだけでエンジンを制御してます、超シンプル設計。
これはスロットルボディー。
センサー①②③はこれに内蔵されてます。
④の水温センサーはシリンダーヘッドに装着。
水温センサーは抵抗値を温度を変えながら測定しOK、サーミスタは正常に作動してます。
そのほかのECU入力値のチェックにすすみます。
ボア内に見える小さな丸い部分はインジェクターの出口。
燃焼生成物などの堆積は無く綺麗。
右側の黒い部分、スロットルセンサーと圧力センサーの値をみます。
このスロットルセンサー、実は非接触式ですΣ(゚д゚;)
回路図を見てサーキットテスターで抵抗値を測定してもダメです。
スロットル開度を変化させても抵抗値は変化しません、コイルとマグネットで電圧を変化させてます。
なので、ECUに通電してコネクターで電圧変化を測定しますが、これもOK。
吸気温度センサーは細いスティック状のプラスチックが突き出しているので温度を変化させ抵抗値を測定、これもOK。
残るは圧力センサーだけですね。
ECUのインプット、アウトプットをすべて確認してOKなら犯人は圧力センサーです。
これ、ECUヽ(゚◇゚ )ノ
ハスクバーナTE310の燃料噴射システムはミクニ製なんです。
MADE IN JAPANってなんか懐かしいな、最近。
で、ECUはと言うとOKでした。
電装修理は回路図を見て各入出力値を丹念に確認すれば必ず原因特定ができます。
結論が出たので別車種TE410のスロットルボディーを使い始動確認を行うとエンジンは吹け上がる事を確認。
*インジェクターとECUマップが違うので本調子じゃないけど。
これからバイクや汎用エンジンはこういった修理が当たり前になりますね。
チェンソーのプロ機は数年前からパソコン繋がないと修理できない様になりました。
今回は畑違いですが面白いものを見させてもらって感謝しています。
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