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【チェンソー】STIHL M-Tronic機 MS201CMのエンジン不調です
糸魚川市より修理にお持ち込みいただきました ヽ(゚◇゚ )ノ
地元の業者さんがM-Tronicの修理が出来ないとの事でPLOW上越店でお預りしました。
MS201CMです、軽量コンパクトで薪つくりからプロの枝処理に活躍する機種。
今回のお客様も林業に従事されるプロです。
症状は「無負荷だと吹けるが木を切ると失速する」 ヽ(;´Д`)ノ
実際に材木を切ると力不足を感じます、軽負荷なら問題ないレベルですが負荷を入れると「グっぐ~」って回転ダウン。
シリンダー内部を内視鏡点検しますがOK。
M-Toronicシステムの点検を開始します。
燃調補正はリッチ側に振れています。
このデータ、微妙な値ですね。
総稼働時間:173時間 始動回数:6648回 Σ(゚д゚;)
やっぱりプロが使ってる機械、始動回数がハンパ無い。
総合的なメンテナンスは一度もしていないそうなのでイイ機会でした。
M-Tronicといっても基本はキャブレター機。
基本の基からチェックが必用です。
ストレーナを外してポンプをセットし大気圧+0.5気圧を掛けます。
これでメーターが低下していけば燃料ラインにリークありですが正常ですね (ノ゚ο゚)ノ
次はキャブレター本体の加圧テストですが「キ・タ・ナ・イ」ので清掃から。
この時キャブレター内に汚れが入らないよいうに清掃するのが絶対条件。
綺麗にしたらポンプを接続、+0.5気圧加圧してスイッチを▲にセット、リコイルを10回引きます。
10回以内で針がゼロになればOKですが、ダメですね (−_−#)
燃料供給システムに異常があります。
キャブレター単体点検が必要になりました。
*その前にソレノイドのダイナミックテストを実施、ソレノイドはOKでした。
キャブレターは C1Q S273B 1145/13C 553Aです。
ポンプダイヤフラムを外すと ヽ(;´Д`)ノ
スクリーンフィルターがヤバヤバですね。
細かなダストがビッシリ溜まってます。
このスクリーンにたまったダストはタンクストレーナをすり抜けてきたツワモノ。
非常に細かなゴミですから清掃は慎重に行います、変な所に入ったら厄介。
このダストが原因でエンジンは焼き付きます Σ(゚д゚;)
燃料が通過出来なくなり補正限界を超えるとオーバーリーン状態になり燃焼室温度が急上昇、エンジンブローに至ります。
定期的にスクリーンの清掃してくださいね。
綺麗になったスクリーン (ノ゚ο゚)ノ
ソレノイドは汚損なし、キャブレター側のH、L供給通路も詰まり無し。
これ、始動位置検出スイッチ、白い樹脂ケースの中にマイクロスイッチが入っていてチョーク軸に接続されます。
チョークバルブが閉じるとスイッチONです。
左下の黒いのがソレノイドバルブ、キャブレターに付いてる電子機器はたったコレだけ。
あとは点火コイルに内蔵されたコントロールユニットがあるだけのシンプルな装置です。
と言う事で今回はスクリーンフィルター清掃と燃料ストレーナ、ダイヤフラム交換となりました。
M-Tronicと言っても基本はキャブレター機、難しく考える必要はありません。
でもやっぱり難し~って方はPLOW上越店にご依頼ください。
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