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【過去記事】ゼノアの新型刈払機「TRZ」と「BCZ」の研究
ゼノアの主力機種「265」の違いって???
店頭で接客中に毎回質問されます ヽ(゚◇゚ )ノ
*見た目はそっくり ( ̄□ ̄;)
TRZ265Wのカタログ価格は¥42,200(税別)
BCZ265Wは¥72,100(税別) (つД`)ノ
同じ排気量25.4ccなのに偉い違いですね。
じゃー、何が違うの?って研究です。
まずはBCZ265、箱にDCって書いてあります。
これ、デュアル・チョークのイニシャル ∑ヾ( ̄0 ̄;ノ
「チョークが2個あるの?」、有ります。
これはTRZ265のキャブ、普通ですね。
チョークは赤いレバーでエアクリーナーのシャッターを閉めます。
耕うん機なんかと同じですね。
これ、BCZ265のキャブ、赤いレバーから横に棒が出てます。
棒の先は黒い部品まで行ってます。
BCZはエアクリーナーのシャッターを閉じると同時に、キャブレターのニードルを引上げてベース空燃費を濃くする2段構えのチョークなんです。
それが「DC」 (ノ゚ο゚)ノ
実際比較すると「気のせいか?」って程度の違いですな。
始動後の安定性は少しイイ感じはします。
*旧モデルBCZ261と比較すると圧倒的にイイですが。
外観ですぐ分かるのはクラッチハウジング。
左のBCZは「金属」、右のTRZは「樹脂」。
樹脂は軽量ですが放熱性は金属製のBCZが圧倒的に有利。
ナイロンカッター派はBCZですね (ノ゚ο゚)ノ
赤いカバーの内部はこんな感じ。
じつは下記部品はBCZもTRZも共通。
①クランクケース
②クランクシャフト
③ピストンとリングとピン
④点火コイル
⑤マフラー
⑥クラッチシューCOMP
( ̄□ ̄;)!! シリンダー以外ほぼ同じエンジン ( ̄□ ̄;)!!
同じ部品番号ですな。
粗さがしすると「シリンダー」だけは違いますね。
部品番号が違うんで間違い探しをしたら「有りました」、違いが ヽ(゚◇゚ )ノ
上から見ると小さな穴が2か所、フィンに開いてます。
ホントウの違いは内部に有ります。
BCZは排気ポート上部にほんの少し「溝」が掘って有ります Σ(゚д゚;)
*写真じゃ分かりにくくてすみません。
「デコンプ」ですね。
引きストローク初期に圧縮を逃して始動を楽にする仕掛け。
TRZはこの加工を省きコストダウンしてるんですかね。
じゃー、TRZのほうがお得ジャンっておもったらそうでもないんです。
左はTRZ、右のピンクの方がBCZ。
防振ダンパーどちらも装備。
どちらのシャフトも7φ長さも同じ1532、スプラインも同じ7T
でも部品番号が違って価格はBCZのシャフトは400円UP ヽ(゜▽、゜)ノ
精度の差か? 見た目は同じですが…
だれでも分かる違いはシャフトのカバー。
弾力性のあるウレタン製のBCZは長時間作業で威力を発揮しますね。
大きな違いを発見 ヽ(゜▽、゜)ノ
パイプ材の厚みが違います。
*色の違いはアルマイト処理の違い
実測でTRZは1.2mm、BCZは1.4mm(多少の誤差はご容赦を)
高負荷作業でのパイプ捻じれやシナリ、振動などモロに効いてくる事でしょうね。
さらに違いは有りました (ノ゚ο゚)ノ
ギヤケース内部のベアリング数。
TRZは3ベアリング、BCZは4ベアリング。
耐久性のさは歴然、ついでにBCZにはダストシールが1枚追加装備されてます。
まとめ
エンジン:大差有りません
キャブレターはどっちもWYH、ジェットは#33.5
クラッチ :ハウジングが金属のBCZは偉い
シューとドラムは同一部品、容量は同じ
パイプ :肉厚の違いは正義
シャフト :昔の様に中空じゃない (つД`)ノ
ダンパーはどちらも装備
ギヤーケース:ベアリング数の違いは耐久性の違い
プロ農家や刈屋さん以外はTRZでも十分かな
TRZ265のコスパは半端なく凄いな。
ジュラじゃ無いのに色つきパイプのBCZ265はちょっと得した気にさせてくれます。
難しい選択になりますね。
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