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【過去記事】ホンダハイブリッド除雪機 HSS970iのオイル漏れ修理
春になると除雪機の整備が増えてきます。
いわゆる格納前点検というやつですね。
今回はホンダハイブリッド除雪機HSS970i ヽ(゚◇゚ )ノ
ご用命は「オイルが垂れる」 (´□`。)
それも微量。
エンジンカバーをはぐるとクランクケースがオイルで濡れてます。
黒いカバー内にもオイル溜まりが…
広範囲にオイルが染みて漏えい個所の特定が困難 ヽ(`Д´)ノ
冷却ダクトを外すとシリンダーヘッドが丸見え。
ヘッドガスケットは白ですな (ノ゚ο゚)ノ
じゃー、何処から・・・・
こんな時はコレのお世話になります。
「トレーサーライン」 (ノ´▽`)ノ
オイルに蛍光染色液を混ぜて紫外線ライトを照射すると洩れたオイルが蛍光色に輝くって仕掛けです。
注入してしばらくエンジンをドライブ。
明日の朝にはシミ出てるはず。
ということでしばらく放置してみましたが・・・。
うーんどこから漏れているかよくわからん。
「蛍光染色液」が反応しているのでオイル漏れしている事は確定です。
なんか嫌な予感がするんですが・・・(-.-;)。
原因を特定しないことには見積りも出来ないので覚悟を決めてエンジンを取り外します。
ホンダハイブリッド除雪機は
エンジンを取り外すには色々邪魔な部品が有るんです ヽ(`Д´)ノ
それらをビシバシ外して行きます。
まずはファンカバー。
この中に冷却ファンが有ります。
そのあとキャブレターやガバナーリンク、オルタネータなどを撤去 (ノ゚ο゚)ノ
ちょっとスッキリしました。
シリンダーヘッド下にはマフラーが有るんでこれも撤去。
エンジンはミッションに4本のボルトで固定されています。
ボルトを外しエンジンを持ち上げると…
エンジンが外れます。
エンジンがいなくなった機体上空からの写真です。
コンパクトなミッションですね。
↑は普段見えない電磁クラッチです。
ちょうどエンジンを下から見上げるとこんなです。
クランクシャフトオイルシールからの漏れは無いですね ヽ(゜▽、゜)ノ
ファンベルトプーリー天面が乾燥してるのが証拠。
やはり漏れってくるのはエンジン合わせ目の紙パッキン付近ですね。
細く黄色く見えるのがそれ。
クランクケースを分解します。
パッキンの当たり面の平面性はOK。
パッキン無しで合わせてみてもOKです
????
いやな予感が的中? (´_`。)
ケース合わせ目じゃないんだよね~
って色々検査すると…
見えますか「クラック」 ヽ(゜▽、゜)ノ
鋳造時のシボかと疑いましたが違いました。
蛍光染色液で検査すると出てきます、ココから微量ずつ。
このヒビの部分、ヘッドボルト先端付近です。
バレル一体型のケースなので交換しかないですね。
「デプコン、デプコン」って悪魔の誘いがよぎりましたが場所が場所だけに交換を決意しました (−_−#)
覚悟を決めたら後はやるだけ!ってことで
交換作業を行っていきます。
まずはエンジンを分解。
クランクケースを交換しています。
クランクケース以外のパーツは再使用するので慎重に摘出 (ノ´▽`)ノ
ピストン、クランクシャフト、バランサーシャフトは洗浄後に新しいケースに装着します。
交換するクランクケース、オイル管理は良いですね。
綺麗なもんです。
手前が新しいクランクケース、ピカピカです。
各ギヤーには合わせマークが刻印されてます。
これ間違うと大変な事になります。
ヘッドガスケットはメタル積層タイプ。
GXの様な一枚ものじゃありません、コスト掛ってます ヽ(゜▽、゜)ノ
バルブクリアランスは冷間 IN:0.15 EX:0.20
除雪機は寒い環境で始動する為少し広めの方が安全。
過去テストでIN:0.25 EX:0.3でも気になるタペット音は出てません。
無事組み上がりました。
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