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【過去記事】ホンダ発電機EB26 エンジンから異音
久しぶりに発電機です。
現象は「暖機後、エンジンより若干の異音がする」です。
非常用に保管されていてほぼ新品状態の機体です。
引取後、現象確認をしましたが若干メカノイズがでます。
「若干」ってのが困り物なんです。
メーカー曰く、動作に支障のないメカノイズは保証対象外との事。
機械である以上音は出ますと言うのが言い分のようです。
今回はユーザーの意向もあり分解に着手しました。
作業ベンチにのせエンジンオイルを抜き取ります、オイルに異常は有りません。
ここまで約20分の作業。
ローターが結構しぶとくて特殊工具が無いと辛いかな(;^_^A
ガスケットはメタルです。
作業開始後42分、やっとピストンとクランクシャフトが抜けました(ノ゚ο゚)ノ
ピストンのスカートは軽い当たりがありますが、至って普通なレベルです。
自動車では当たり前のメタルが有りません((((((ノ゚⊿゚)ノ
汎用エンジンはメタルレス、コンロッドとクランクピンが直接組み合わされています。
オイルの状態にシビアな構造ですよね。
異物や劣化オイルなどでダメージをダイレクトに受けるんです。
しかしこれと言って問題のある部分が見当たりません(-“-;A
何かイヤな感じです。
計測の結果も基準値内の物ばかり。
クランクピンとコンロッドの隙間の測定です。
プラスチゲージを使って隙間を測ります。
(工具専門店のアストロプロダクツで手に入ります、近所で売ってて助かります)
細い樹脂のヒモ(シャーペンの芯位の太さ)を適当な長さに切って挟み、コンロッドキャップボルトを規定トルクで締めます。
挟まったヒモは圧縮されて潰れます、隙間が狭いほど潰れて広がります。
その広がった幅を測定(パッケージの目盛を当てて測ります)し数値を読みます。
原始的ですが、理にかなってます。
ダイヤルゲージとボアゲージで測るより誤差は少ないでしょう、たぶん。
写真では見にくいですが、緑の帯が見えますか?
GX200エンジンの基準値は0.04mm~0.066mm 使用限度は0.12mm
このエンジンはOKでした。
ピストンクリアランスやカム周りも問題有りません(><;)
さ~て、何が問題何でしょう?
こういうケースが一番困ります。
各部品洗浄して慎重に組む事にします。
実は以前にも別メーカーのエンジンで有ったんですが、クランクケースの精度不足で音が出ました。
今回もそんな落ちじゃないかって不安になりました。
ま~、組むしかありませんね。
で、試運転の結果は!
「…ん~、前より静かになったんですけど、ノイズは完全には消えません」
やっぱり精度不足か?
どっと疲れが出ました(ノ◇≦。)
さてと、どうしようっかな ・ ・ ・
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